第219回 スタッフ研修「葬儀の“その前”を知る」

当社には通夜・告別式などの式典へ派遣される女性スタッフが多く在籍しています。

主な業務は、参列されたお客様のご案内や司会進行、式場内での接遇です。

葬儀の現場では、ご家族の状況や式場の空気を感じ取りながら動く力が求められます。
そのため当社は葬儀業界専門の派遣会社として接客・接遇のスキルやマナー教育を特に大切にしています。

一方で、式典に特化しているからこそスタッフたちは“式典ではない時間”を葬儀社様とご家族がどのように過ごされているかを詳しく知る機会が多いわけではありません。

ご逝去後、ご家族はどのような想いで葬儀社へ連絡されるのか。
葬儀社様は、限られた時間の中でどのようにご家族と向き合っているのか。

そして、どのような準備や調整を経て、式典当日を迎えているのか。

それらを理解することで、当日の立ち居振る舞いや気配りは、さらに深みを増していくのではないか。

そんな考えから、今回の研修を実施しました。

今回の研修では、お客様役と葬儀社役をスタッフが演じ、ロールプレイング形式で進行しました。

ご逝去直後のお電話。
搬送先の確認。
葬儀内容のお打ち合わせ。

普段の研修では、「どうすればより良い対応ができるか」を皆で考える場面が多くあります。

しかし今回は、“より良いものを考える”というよりも、“知らない知識を学ぶ”ことに重点を置いた時間となりました。

特に実感したのは「言葉」

ご家族が不安を抱える中で、葬儀社役のものが一つひとつ丁寧に言葉を選びながら対応している様子がとても印象的でした。

普段、自分たちが接している葬儀社の担当者が、どのような時間を経て式典当日を迎えているのか。

その背景を知ることで、式典スタッフとしての視点にも変化が生まれていたように感じます。

式典は、当日だけで成り立っているものではありません。

その前段階には、ご家族との対話があり、準備があり、見えないところで多くの人が動いています。

その流れを理解することで、

「今、自分は何を求められているのか」
「どんなサポートをすれば、葬儀社様の力になれるのか」

を考えながら動けるようになります。

当社では、単に式典業務ができるスタッフを育てるだけではなく、葬儀全体を理解し、その中で自分の役割を考えられる人材育成を大切にしています。

知識を学ぶこと。
相手の立場を想像すること。
そして、その理解を現場での行動につなげること。

今回の研修は、その大切さを改めて感じる時間となりました。

これからも、より安心してお任せいただける存在を目指し、一つひとつの学びを積み重ねてまいります

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