骨葬とは「葬儀に先立って火葬を行い、遺体ではなく遺骨の状態で葬儀を営むこと」です。
ビンクが主にお仕事をさせていただく首都圏では葬儀告別式の後に火葬を行うことが一般的ですが、全国各地で違いがあり、火葬後に葬儀告別式を『骨葬』として執り行う文化・風習がある地域も少なくありません。
しかし一言に骨葬と言っても、文化や風習のみならず、その他にも様々な背景・理由があります。
以下はこれまでに私が実際にお仕事で経験した骨葬の背景・理由です。
①先に近親者のみで『密葬』を行い、後日『本葬』を行うという形式
著名人や社会的に地位のある方に多く見られるお葬式の形です。
多数の参列者が見込まれ、お葬式の段取りに時間を要することから、先に近親者のみで密葬を行い、後日しっかりと準備を整えた上で本葬を執り行います。
②故人の尊厳や遺族・参列者の心情に配慮したもの
長い闘病生活、不慮の事故、死後の発見の遅れ等、故人の死には様々な背景があります。
そのためご遺体の状態から
・故人の尊厳を守ることが難しいと判断される場合
・ご遺体のまま葬儀を営むことが、遺族や参列者の心情に配慮した場合に難しいと判断される場合
等に骨葬を選択されることがあります。
③地域の文化・風習
その土地の事情や文化的側面の影響で、骨葬が一般的となっている地域があります。
・その地域で多数を占める宗教で推奨されている
・その地域の主要な産業や地理的な理由によって葬儀の時期を調整する必要があった
という理由、歴史的な事情・由来があるとされていることが多いです。
また、骨葬が一般的な地域では、お葬式=骨葬なのであえて骨葬と言わないところもあるそうです。
④海外で死亡したケース
海外で亡くなった場合、ご遺体の状態で帰国をしようとすると、手続きの煩雑さや搬送費用の負担が大きくなる傾向があります。
そのため現地で火葬を行い、後日に日本で骨葬として葬儀を営むことがあります。
⑤故人に血縁の身寄りがなかったが、深いお付き合いのご友人が多くいらしたというケース
故人には血縁の身寄りの方がいらっしゃらず、後見人の手続きにより数名のご友人の立ち会いのもと火葬されましたが、その後立ち合ったご友人が発起人となり、他のご縁のあった友人方が集まり、後日ささやかなお別れの会が行われるというケースがありました。
骨葬の理由は一つではなく、上記に挙げた理由・背景を複数もつような葬儀もありました。
またこれ以外にも様々な背景の骨葬があるものと思われます。
私達セレモニースタッフは、生前の故人を知っていることは稀ですが、やはり葬儀に携わる者としてお人柄やその人生に想いを馳せること、また葬儀に至る背景を知ることでご遺族や参列者の想いを汲み取る努力をすることは大切なことだと感じます。
故人様のために、また遺された方々のために、よいお葬式ができますようにと日々想いを込めて…
小向でした。
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