陰膳(かげぜん)って?

陰膳(かげぜん)という言葉をご存知ですか?

葬儀では、火葬後(または火葬中)に会食をする際に、故人様にお供えするお膳のことを指します。
もともとは旅行や出征などで不在の人の無事を祈って、留守番をしている人が留守宅でその方のお膳を供えるという安全祈願の風習、呪術です。
その歴史は古く、万葉集にも陰膳のような行為が読み取れるそうです。

日本の仏教の特定の宗派では、故人様は死後に旅をするとされています。
なので、陰膳の慣習があるのです。
仏教以外の宗教や、仏教の中でも浄土真宗などの場合は、死後に旅をするという思想はないので、正確には「陰膳」はありません。

でもやっぱり、ご遺影の前に飲み物やお食事をご用意すると、何だか故人様も一緒にいてくださるような気持になって、ほっこりしますよね。
様々な考え方があるのでご用意は葬儀によって様々ですが、私たちがそのお手伝いをさせていただくときは『故人様への想い』を大切に、あくまでも『お手伝い』という立場を弁えてサポートするようにしています🍀

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