なぜ貸し借りはダメ!?

唯一個人で所有できる仏具の数珠。
本式の数珠は、宗派により様々な形がありますが、略式といわれる数珠はどのような宗派でも共通で使えるものとされています。


古より信仰されていたヒンドゥー教では、珠を使ってお祈りした回数を数える習慣がありました。
その習慣が仏教にも受け継がれて、念仏を唱える際に数珠を使うようになったと言われています。


念珠(ねんじゅ)とも呼ばれることから、かつての数珠は念仏を唱える時に使う法具(仏具)でした。
ただ念仏の数を数えるためだけでなく、珠のひとつひとつが人間の煩悩を祓ってくれる仏様であるとも考えられています。
身につけるだけで厄除けのお守りにもなり、福を呼ぶといわれるのだとか。


椅子や畳や床に直接置くことはマナー違反とされていて、式中は房が下に来るように左手で持ち、それ以外でも手元または、バッグ・ふくさ・ポケットなどにしまって肌身はなさないようにすることが大切です。


また、数珠は個人が持つ唯一の仏具とも言われていますので、自分の分身のようなものです。
「持ち主の念が込められたお守り」や「仏様と持ち主をつなぐ仏具」と考えられており、自分以外の人と共有することはあまりよろしくないとされています。


稀に数珠の貸し借りをしている場面を見かけることがありますが、出来れば長く使うものとして、自分だけの数珠を用意しておくと、いざという時に安心ですね。
私もこのお仕事をするようになってから、自分専用の数珠を用意してみましたが、いざ使う時には緊張してしまった相澤でした🐾

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